2011.08.29

中国で観戦!本場のヨーロッパサッカー

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8月6日北京国家体育場、通称「鳥の巣」でイタリアスーパーカップ(スーペルコッパ・イタリアーナ)が行われました。
20110829_03イタリアスーパーカップは、セリエAの優勝チームと、トーナメント戦で行われるカップ戦の勝者が対戦する、まさにイタリアサッカーの頂点を決める一戦です。中国ではヨーロッパサッカーの人気が高く、イタリアやスペイン、イングランドなどさまざまな欧州リーグの試合がTV放映されており、普段から本場のサッカーに慣れ親しんだファンが多くいるものの、実際にスタジアムで観戦できるのは非常に貴重な機会、しかも今年はACミランvsインテルという好カードということもあり、チケットの売れ行きも好調とのこと。

ちなみに、チケットは199元~3999元(約2,500~50,000円)、都市部の大卒初任給が月収2~5万円といわれているのを考えると、かなり高価なチケットといえるでしょう。地元の報道によると、チケット売り上げは7000万元(約9億円)で、単日イベントとしての最高額を記録したとのこと、改めて中国のスポーツ市場の大きさを実感します。

20110829_02チケット価格 9は縁起がよいので

いよいよ8月6日当日、試合開始の数時間前、北京オリンピックエリアにはサポーターが徐々に集まり始めました。レプリカのユニフォームを着たり、顔にペインティングをするほか、「重慶AC米蘭球迷群」など地方のファンが集まってチームが形成されていたりと、開場の前から熱気が伝わってきます。

20110829_04重慶AC米蘭球迷群 ※「米蘭」はミラン、「球迷」はチームのファンという意味

20110829_05ペインティングにも力が入る

さて、いざ開場~手荷物検査は念入りに行われます。飲食物の持ち込み禁止とされており、バッグに入れていた飴まで没収される徹底ぶり。安全な環境で観戦するため、現場スタッフもしっかりしたお仕事をされていました。

20110829_07 20110829_08私ははじめての「鳥の巣」でしたが、やはりその大きさには圧倒されます。試合が近づくにつれて座席はみるみる埋まっていき、観客動員数は8万人以上とほぼ満席。選手のワンプレーに対し湧き起こる歓声、途中どこからともなく始まるウェーブもまさに波がうごめくようで、迫力があります。
試合は、前半インテルが先制するも後半ACミランが逆転し、2-1でACミランが勝利しました。
スタジアム内に公安(警察)と武警(武装警察)がずらりと並ぶ光景は中国ならではですが、中国人サポーターと共に私たちも本場のプレーが堪能できた素晴らしい試合でした。

20110829_06スタジアム内の公安(警察)と武警(武装警察)

20110829_09歓喜にわくACミランサポーター

なお、ちょうど同時期の8月初旬、スペイン・レアルマドリードのチャイナツアーも行われ、国内リーグのチームと対戦しました。
現在リーグ1、2位の広州恒大、北京国安の2チームが王者レアルにいどむも、残念ながら大差で敗れてしまいましたが、今年は、中国のサッカーファンにとって、イタリアとスペインのトップ選手のプレーが生で見られるという特別な夏になりました。

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