2011.08.05

エビアンマスターズジュニアカップ2011

宮里藍さんの2度目の優勝で幕を閉じたエビアンマスターズ。その前週の7月16~17日には同じコースでエビアンマスターズジュニアカップというジュニアの国際大会が開かれていました。15カ国から14歳以下の男女が集まり、個人の部、団体の部で実力を競う2日間競技です。日本からは5月に開催されたロレックスジュニアゴルフチャンピオンシップで上位入賞したメンバー男子2名、女子2名がエビアンに乗り込みました。私はこのメンバーに同行し、初のエビアン訪問となりました。

ジュネーブ空港から国境を越えて車で1時間半ほど、レマン湖のほとりのエビアンはリゾート地としても知られています。街の中心部からもほど近い場所にエビアンマスターズGCは位置しています。到着翌日は練習日ですが、コース保護のため、パターのみ持って、歩いてのラウンドとなりました。遠景にレマン湖が見え隠れし、アルプスの山並みも所々に顔をのぞかせる、気持ちよい眺めのコースです。夕方には開会式が開かれ、毎年恒例のピンズ交換で他国の選手と交流しました。この大会にはボランティアの子供たちも大会運営のお手伝いをしていて、日本の選手たちは小学生にも満たないかわいらしい子供たちに日本の食玩消しゴムをおねだりされていました。

20110805_0115カ国からジュニアゴルファーが集結!

20110805_02他国の国旗ピンズがあっという間に集まっていきます

競技初日は日差しを浴びながらきれいに晴れ渡ったコースでしたが、日本チームのメンバーは速いグリーンに苦しみ思うようなスコアが出ません。外国人選手とのラウンドでの緊張感もあったのか、それぞれ70台後半のスコアに甘んじてしまいました。日本のジュニア界では輝かしい戦績を持つエリート選手たちは、この成績には納得がいかず、ホールアウト後は食事もそこそこに練習グリーンに向かいました。

20110805_0318番グリーンは設営物も整い、既に本大会の雰囲気で満ちています

巻き返しを誓った2日目は残念ながら朝から強い雨…スタート時間は後ろにずれこみ、回復を待ちましたが、雨は弱まらず最終的に競技は中止の判断となりました。プレーで巻き返すチャンスを失った選手たちは悔しそうで、周囲ももどかしかったのですが、選手にとってはこれもひとつの経験。その日その日で良いプレーを発揮しなければという事を実感したのではないでしょうか。

団体優勝はスペイン。2位アメリカ、3位フランスという結果になりました。15時ごろから雨は止み、晴れ間が見えてきました。もっと早く止んでくれれば!と思ったものの、その日の夕刻からの表彰式ではお天気同様、選手たちもすっきりとした表情になっていました。他国の選手たちと少しずつ打ち解け、夜のパーティーではダンスにも挑戦したとか。言葉はそれほど話せなくても、コミュニケーションができてしまうのは適応の早いジュニアならではですね。

20110805_04キャサリン・ハル選手とともに記念の1枚

国際試合の雰囲気をかみしめて帰国した選手たちは、皆すぐさま別の国内大会に出場することになっています。大人顔負けのハードスケジュールですね。ほろ苦い成績の悔いはグリーンで晴らしてくれるはず…選手たちの夏は始まったばかりです。

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