2010.05.25

日本の空港はどうなるの?

20100525最近の事業仕分けとかでよく耳にするようになったが”税金の無駄使い”という言葉ですが、今日はよく新聞とかで赤字運営が取り上げられている日本の空港の話題です。

先日、ラジオ番組でこの「空港の大問題がよくわかる」(光文社新書)の著者である上村敏之(うえむら としゆき)さんのインタビューを聞いて、さっそくこの本を購入しました。JALの破綻とか日本の空の話は毎日のようにニュースで騒がれておりますが、上村さんはこの本の中で日本の空港の現状を数字も交えてわかりやすく解説されております。

面白い解説だったのであっという間に読んでしまいましたが、なるほど、、と考えさせられることも多かったです。たとえば、”旅客数から見た空港ランキング”では世界の世界の空港の離着陸の回数と旅客数を使って比べているのですが、そのランキングによるとナンバー1はアメリカのアトランタで旅客数は9千万人とダントツですが、日本の羽田も4位にランキングされていました。ところが、その内容が面白いんです。発着回数あたりの乗客数がアトランタの場合は92名、羽田はなんと201名なのです。解説によると、羽田は発着枠が限られているので各航空会社は大型機を導入して対応しているのですが、アメリカの場合は定員100人規模の機種を上手く使っているとのことです。

そういえば、最近はニューヨーク=アトランタ間に使われているのも時間帯によっては50人乗りの時もありますし、乗客数に見合った機種を使うことができるんですね。 発着枠を最大利用できる大型機を運営しないといけない日本の航空会社には無理があるはずですね。

個人的な意見ですが、発着枠について海外の航空会社の中には、機内エンターテイメントのラジオチャンネルでパイロットと管制官とのやり取りが聞ける便があります。それを聞いていていつも関心するのは管制官の手際よさです。ご存知のとおり、航空管制は基本的には英語ですのでネーティブには負けるかもしれませんが、ボキャブラリーは限られているのでそれほど難しいものではありません。しかし、日本の管制ですと忙しい羽田でも結構ゆったりしたセパレーション(離着陸の間隔)をもって対応しているのは言葉の影響があるのかもしれません。

まあ、廃港になると地元自治体も面白くないとは思いますので、自家用機に解放するとかの方策を考えたら日本の航空産業も活性化すると思います。それこそ空港を解放してレース場にするとか、他の使い方はいくらでもあると思いますが、、、

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