2021.04.26

賞金と税金

マスターズネタをもっと聞きたいとのリクエストにお答えして、今回は優勝賞金の話を、、

今回松山選手の優勝賞金は207万ドルでした。今年の優勝賞金は19年、20年と同じ金額でしたが、松山選手はフロリダ州に自宅を構えていて、187日間アメリカで過ごしているとなるとアメリカでの納税義務があります。

少し複雑な計算になりますが、もしアメリカでの納税義務があるとすれば、マスターズの開催されているオーガスタはジョージア州ですから、アメリカの所得税37%にジョージア州での税が5.375%=手元に残るのは119万ドルになります。 もちろんこれはあくまでも試算ですが、彼の必要経費やキャディーやコーチ、スタッフへの支払いは引かれておりませんので、実際にどのぐらい残るのかはマネージメント会社の腕の見せ所でしょうか?

この州税は州によって違いますので、去年の全米オープンの開催されたニューヨークですと8.25%引かれたそうです。

いずれにせよ100万ドルの収入よりも、プロゴルファーにとってはニクラウスやパーマー、タイガーウッズなどと同じようにマスターズチャンピオンになった事の方がプライスレスですよね。

アメリカの記者は、松山選手の優勝による経済効果は企業スポンサーからの収入などが今後6000万ドルになり、加えて毎年2000万ドルの収入があと30年は続くとのスポーツアナリストのコメントもありました。

確かに日本の”渋野”現象を見ていると結構正しい予想かも知れませんし、ゴルファーの現役の時間は他のスポーツ選手に比べて長いので、ひょっとしたら生涯収入は1億ドルはオーバーする、日本人初のビリオネアーゴルファーの誕生かも知れません。

彼が今後どこで納税するのかは分かりませんが、日本に戻って定住するなら住民票を移してもらいたい自治体がさぞ多いかと思います。

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