2010.02.19

冬のドライブ

20100219最近は東京でも雪が降り、まだまだ冬真っ最中ですね。この時期によく耳にするのが冬用のタイヤや滑り止めに関して話題です。冬のドライブは急に状況が変わり路面が凍結したり積雪があってスリップしやすくなるのですが、都内でもチョットの雪で首都高が閉鎖されたとかニュースになります。午後になって雪が融けるまでなにもできないか、スノータイヤの出番となるわけですが、前を行く車がスリップして動かなくなったら同じなのでこういう時は車はなるべく使わないようにしてます。

ニューヨークやロンドンで生活していた頃、特にニューヨークの冬は大変厳しく、30センチぐらいの雪が一晩で降り、賑やかなマンハッタンがゴーストタウンのように静かになったのを覚えています。当時、日本からいらっしゃる方によく聞かれたのが、「さぞ凄い自動車用のチェーンとかスノータイヤを皆さん使ってるんでしょうね??」ということです。しかし、ビックリするのは、ほとんどの車が普通の夏用タイヤなんです。なぜ??? 答えは簡単。融氷剤が撒かれるんです。イギリスでも同様でしたが、雪や厳しい寒気が予報されると市では砂と融氷剤のまざったモノを道路に散布して備えます。砂も入っているので撒かれると車がとても汚くなりますし、溶氷剤は塩が多いので車も傷みやすくなるんですが、日本でも首都高とか事故防止のためにもやって欲しいですよね。

さてタイヤの話、最近の車に標準装備されている高性能タイヤは路面が濡れた状況でもすばらしいグリップを持っている反面、路面温度が5℃以下になると著しく性能が劣化します。劣化するといってもスリップして使い物にならないとかいうレベルではないのですが、制動距離が短くなるとか安全面でのマージンが少なくなります。路面がドライなので気を抜いてると、ヒヤッとさせられた経験は皆さんあると思います。今日、常のアシとして使っている車もハイグリップで幅広のタイヤですので、今の時期は注意が必要です。

そこでウインター・タイヤの出番。メーカーの方に伺うとスノータイヤは実は雪とか氷対策だけではないのだそうです。自動車メーカー各社もマニュアルに冬用タイヤのサイズとかも指定して気温が5℃以下になったら交換するように推薦してます。PL法(製造物責任法)の関係かもしれませんが、ウインタータイヤ使用時は最高速度は210キロ以下で走行のこと!という注意文を日本語のマニュアルで見た時は笑ってしまいました。

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