2010.06.06

攻めと守り

20100606ロバート・トレント・ジョーンズ (Robert Trent Jones)さんの名前はゴルフ関係者なら一度は聞いたことがあると思います。世界的なゴルフ場デザイナーである彼に久しぶりに会いました。

ジョーンズさんがよく言うのはコースデザイナーとゴルファーの関係です。「攻め(ゴルファー)と守り(ゴルフコース)でゲームが成り立っている」といつも言ってます。最近のグラブとボールの進歩で飛距離がアップすることによって、昔の守りでは通用しなくなり、コースデザイナーたちもどのように守りを固めるかが課題になってます。

オーガスタでも数年に渡ってコースの長さを伸ばして来ましたが、コースを長くするのはレイアウトのこともあり、すべてのコースで可能というわけではありません。そこで今回はちょっと意地悪な質問をしてみました。コースの長さを変えずにコースの難易度を上げるのは可能かという質問に、意外な返事が帰ってきました。フェアウェイを狭くするとかハザードの位置を変えるのが一般的ですが、一番コストがかからず有効的な改造はティーグラウンドにあるというのです。彼は最近ティーグラウンドにアンジュレーションを持たせることでドライバーを使いにくくすることに成功しています。要するにホールによってはつま先下がりだったり、左足上がりとか、ちょっと打つ工夫が必要なわけです。

ゴルフコースデザイナーとゴルファーの攻守の関係はますます面白くなりそうです。

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